【初心者必見】ツーストバイクをレストアする失敗しない8の心得【YAMAHA ミニトレ GT50】

ツーストバイクをレストアする8の心得 GT50
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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo3_HP)です。

このブログは、ツーストバイクをレストアするとき失敗しないための心得を紹介しています。

ヤマハのミニトレGT50を購入しました。しかしエンジンの始動も悪く見た目もボロボロで押し引きするときに何か引っ掛かりを感じます。そこでレストアを考えているのですが、バイクを分解することが初めての私でも大丈夫でしょうか?

以上のような、お悩みにヤマハのミニトレ GT50をレストアした私がお答えします。

ツーストバイクのレストアは難しいのか?

 先に結論を書かせていただくとツーストバイクのレストアは簡単です。

理由は、ツーストバイクの構造は簡単であり、サービスマニュアルとパーツリストを確認しながら順を追って作業をすれば必ず分解できます。さらに組み立ても容易です。

しかし初めてレストアをするには、ちょっとした心得が必要になります。そこで、初めてレストアをする方のため、レストアした時に感じた、8の心得をスマホで紹介させていただきます。

スマホで見る:ツーストバイクをレストアする失敗しない8の心得

一番難しいのが時間と場所かな?

次からは、Photoさんが詳しく説明してくれるよ〜

【ツーストバイクをレストアする失敗しない8の心得】の補足説明

お忙しい方のためにスマホで簡単に説明させていただきましたが、ここからは、スマホの中で詳しく書けなかったことを説明していきます。

読み終わるとレストアしたくなっちゃうから覚悟してね!

1.時間を作る

なによりも先に、時間を作りましょう。

 理由は、時間がないとバイクが寂しがるからです。例えばあなたがバイクを分解し始めたとします。最初の頃は楽しくバイクと会話をしながら作業を進めます。しかし次第に仕事や友達との付き合いが忙しくなり分解したバイクのことを忘れてしまいました。中途半端に分解されたままのバイクは一年二年と放置です。あなたがバイクなら寂しいですよね?このことにより、最初に「毎日仕事から帰った1時間」はレストアの時間などといった決め事を作り、さらには「一年後の決めた日時までに完成させる」といった強い意志を持ってバイクのレストアをするのです。

次に、時間がないと「焦る」からです。ものを分解したり組み立てたりするときに焦ることは一番よくないです。例えばあなたが、忙しい仕事から帰宅してガレージに入り作業を開始したとします。しかし、明日の出勤は朝の5時なので、急いで作業しますが、なかなかはかどりません、時計を見ると21時です。急いで作業していましたが、急ぎが慌てるに変わり、さらに焦りに変わってきました。その瞬間、新しく購入したヘッドライトを落としてしまい傷をつけてしまいました。悲しいですよね?

人は、時間がないと急ぎ慌てます。そして、慌てると焦ります。慣れていない作業で、慌てず焦らず急ぐことなど無理なのです。このことから、余裕を持って作業ができる時間を作ることが重要なのです。

Photoさんは、エンジンおろしたまま10年以上待たせたことがあるからね〜

奮発して購入したヘッドライト落として割った実話だね〜悲しいね〜

2.広い場所を作る

レストアするため出来る限り広い場所を作りましょう。

 理由は、バイクは分解すると面積が増えるからです。例えばあなたが、バイクの分解をする場所だけを確保して作業したとします。まず最初にホイールを外しました。タイヤが劣化していたのでタイヤ交換にチャレンジしてみようとホイールを横向きにします。当然ながら縦から横なので面積が増えます。次に、ホイールを組み直した後、フロントフォークの脱着をしましたが、ホイールが邪魔になりました。それでも狭い場所で頑張ってフロントフォークを外しバイクの横に立てかけておきます。すると、フロントフォークが倒れバイクの燃料タンクに当たりベッコリと凹んでしまいました。これは、かなりへこみますよね?冒頭にあなたと書きましたが、これは私の失敗談です。このことによりバイクを分解する場所とは別に、分解した部品を整理整頓して保存する場所を確保してから作業するのです。

Photoさんの作業場所は広くないけどね・・・天井低いし

3.専用工具の助けが必要

レストアするための助けを用意しましょう。

 理由は、ツーストバイクに限らずバイクは、ボルトやナットなどで組み立てられており、さらには、専用の工具の助けがないと分解できない構造だからです。例えばあなたが、基本工具だけでレストアをはじめたとします。まず最初に、フロントフォークからホイールを外しタイヤが劣化していたのでタイヤ交換にチャレンジしました。しかし、ホイールからタイヤを外そうと試みましたが、タイヤが外れてきません。しかたがないので、長めのレンチやマイナスドライバーをつかって強引に外しました。すると、ホイールが傷だらけになり、さらには、中のチューブは穴だらけです。悲しいですよね?このことから、ツーストバイクのレストアには基本工具の他に専用工具などの様々な助けが必要となるのです。

Photoさんは、道具たちを使うたびに「ありがとう」と言ってるよ!

4.説明書と図解がないと困難

エンジンを分解・組み立てするときに必要となる説明書がサービスマニュアルとなり、部品などが細かく図解で記載されているものがパーツリストとなります。

この2点が無くても分解は可能ですが困難を極めます。

 理由はエンジンの中身が見えないからです。例えばあなたが1本のネジを壁から抜きたいとドライバーで回しました。しかし空回りして抜けてきません。しかたがないので強引にペンチでネジを掴み引き抜きました。するとネジの反対側には大きなストッパーが固定されいたため、壁に大きな穴が開いてしまいました。しかしよく見ると横に「隠し窓」があり、それを外すとストッパーが外せる仕組みでした。したがって「隠し窓」が図解でわかるパーツリストと「隠し窓」の外し方が記載されているサービスマニュアルがないと困難を極めるのです。

このことから事前に分解するエンジンのパーツリストとサービスマニュアルは必需となります。

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レストアが初めての人には絶対必要だよ!

5.バイクを自立

 バイクは自立できません、支えるものを用意しましょう。

理由は、バイクはフロントタイヤとリアタイヤとサイドスタンドの3点、もしくはセンタースタンドのあるバイクならば4点で支えられているからです。例えばあなたが、フロントタイヤを外したとします。センタースタンドのあるバイクなのでフロントフォークは浮いたままで作業は簡単でした。しかし、サイドスタンドしかないバイクではどうでしょう?フロントタイヤを外すことすら困難ですよね?このことから、バイクのレストアをするには、支えが必要となるのです。

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 ダンパー式も便利ですが、GT50は軽いのでホームセンターなどで販売されているボックスでも作業は可能です。

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 しかし、チャンバーなどがフレームの下を通っている場合は、フロント側とリア側のフレームを支えられる構造の、こちらが便利です。

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あ!Photoさんが欲しかったけど予算が合わなかったやつや・・・

6.レストアは分解

 バイクのレストアは分解であり解体ではありません。

 分解とは、組み立てられたバイクをパーツごとに分解して分ける作業を言います。解体とは、組み立てられたバイクをバラバラに壊す作業を言います。例えばあなたが、エンジンの分解をしているとします。フライホイールの分解になりセンターボルトを外しフライホイールを外そうと試みましたが、「ぴくり」とも動かないのでサービスマニュアルを確認しました。すると専用のボルトがないと外せないとわかりました。しかし、どうしても今すぐに分解してみたい気持ちが抑えられなかったので、少しだけフライホイールの隙間にバールのようなものを入れテコの原理で外そうと試みました。すると「バキッ」っと音とともにクランクケースがにヒビが入ってしまいました。悲しいですよね?このことからも、バイクのレストアは、規格の合った工具を使い必要に応じて必要な場所に専用工具を使用して分解するのです。

7.整理整頓の重要性

 整理整頓しながら作業を進めると失敗が減ります。

  理由は、分解が進むと部品点数が増え、小さなバイクでも部品を床に並べるとかなりの面積をとるからです。例えばあなたが、整理整頓しないで分解を進めるとします。ホイールからタイヤを外しました。タイヤは劣化していて使えませんが、そのままの場所に置いておきました。フロントフォークを分解して劣化したオイルをオイル受けに入れたままにしてあります。さらに、燃料タンクをキレイにしましたが、そのまま放置です。挙げ句の果てには、床に転がっていた部品を踏んで怪我をしました。その部品を調べるとオークションでもなかなか出てこない部品とわかり涙します。切ないですよね?このようなことを回避するためにも、使えないものは廃棄し、使うものは部品ごとに整理整頓しながら作業を進めるのです。

Photoさんは、整理整頓の神様ってよんでるよ!降りてくると作業しないで整理整頓

ばっかりしてるけどね〜

8.部品をキレイに

 分解した部品をキレイにすることにより失敗が減ります。

 理由は、部品が汚れていると小さなヒビなどの見落としをするからです。さらには、エンジンなどの中に異物が入ることを防ぎます。例えば、あなたの小さな子供が怪我をしたとします。泥んこ遊びをしているとき、土の中にあったガラスの破片で怪我をしたようです。あわてて怪我の様子を見ると幸い軽い切り傷でしたので、公園の水道でキレイに傷口を洗い救急テープで止血しました。まさか?泥だらけの手に救急テープを巻きませんよね?バイクも人と同じで、キレイにしてから直してほしいと願っています。このことから、分解した部品をキレイにするのです。

たしかに、泥だらけの手じゃテープきかないし化膿しちゃうよね…

まとめ

ツーストバイクをレストアする失敗しない8の心得
  1. 時間を作る
  2. 広い場所を作る
  3. 専用工具の助けが必要
  4. 説明書と図解がないと困難
  5. バイクを自立
  6. レストアは分解
  7. 整理整頓の需要性
  8. 部品をキレイに

 ツーストバイクのレストアは楽しみましょう。

理由は、あなたが楽しくないとバイクはもっと楽しくないからです。例えばあなたが、ピストンをシリンダーに挿入しようとしています。しかし、ピストンリングが引っ掛かり、なかなかうまく挿入できなくて「イライラ」してきました。何度も何度も挿入を試みましたが入りません、その瞬間「ポキッ」っと軽い音とともにピストンリングが折れてしまいました。原因は、2ストオイルを塗らなかったことと、ノックピンがあっていなかったことでした。悲しくて心も折れますよね?もちろんバイクも気持ちよくピストンを挿入してもらうことを願っていたはずです。

このことから、少しでも「イライラ」したら時間を置き、できることなら次の日、次の週末に再チャレンジするなどのバイクへの思いやりが大切です。そして、時間をかけマニュアルを読んで図解を理解してから再チャレンジすれば必ず成功します。

この「楽しむ」を9つ目の心得として最後にお伝えして終わりにします。長々とお付き合いありがとうございました。最後まで読んでいただいたことを心より感謝いたします。

おまけエッセイ 第二話【タンスの裏の亀】

 ミニトレさんの心臓部であるシリンダーヘッドを開けた。2ストを分解するのは初めてではないが、とても久しぶりなのでドキドキする。この時のためにこっそり揃えた安い基本工具一式を眺めながら使えないけどケースが欲しかったんだと自分を慰め、ケースから10番レンチを取り出しシリンダーヘッドのボルトを緩める。全て緩め少し力を加えるとシリンダーヘッドが外れピストンの頭が顔を見せた。思いの外ピストンはキレイで「おまえ何年寝てたんだ?」とミニトレさんに問いかける。シリンダーをプラスチックハンマーで「トントン」と優しく叩きシリンダーを引き抜く、ピストンが丸見えで、まるで自分のピストンが丸見えになっているように感じ少し恥ずかしい、シリンダーを覗き込むとクロスハッチが消えピストンリングで長年研磨され磨かれたのであろう、私の顔が映る。しかし、立て傷がなくほっとした。

 シリンダーは良好と判断できたので、そっと仮止め程度に組み直し元に戻す。次に気になるキャブレターを開け中を確認した。すると、2ストオイルとガソリンが固着し、みたこともないような新種の苔かと思われる植物が育っていた。想定よりもキャブレターの中は酷かったので、キャブレタークリーナーにガソリンを混ぜキャブレターには昼寝してもらう。その間にタイヤやら何やら点検したが、タイヤのベアリングなどは全て分解清掃しないとだめだと判断できた。バッテリーは、水すら入っておらずプラスチックの箱だけになっていた。しかし、嬉しいことに「YAMAHA」と書かれた車載工具がシートの裏側からでてきたのである。そろそろニコニコしながら点検という名の視姦ゴッコはこれまでにして、1〜2時間ほど経過したキャブレターを混合液から取り出し灯油で洗浄してからボックスに保管した。

 2ストエンジンを分解すると40年前を思い出す。80年代ごろミニバイクレースが流行っていた。それに参戦するバイクのシリンダーヘッドをガラス面に耐水ペーパーをのせて一生懸命少しでも圧縮比が高くなるように削った記憶と、さらに、ポートを紙やすりを使い、手から出る血と混ぜながら磨いた40年前の記憶だ。2ストの構造が簡単で単純なことから、金の無いプライベーターでも頑張り次第では、ワークスに迫ることができた。空冷2ストから水冷2ストへ移行してもプライベーターの中から凄いやつが先頭を走れたのは、2ストのおかげだと思う。

 普段は、仕事をしているので、週末のわずかな時間がミニトレさんとの時間となる。ところで「レストア」の定義はなんだろうと疑問が浮かんだ、私の中の定義はこうだ。
1.全部バラバラにする
2.消耗部品を交換する
3.グリスアップする
全て分解して、点検しながら消耗部品や壊れている箇所を元どおりに組み立てながら可動部分はグリスアップする。これが私のレストアの定義なのだが、不思議なことに「劣化した塗装を塗り替える」といった項目はない。これは、いたって単純で、私が塗装が苦手であり面倒だからだと言うことと、当時の「ヤレ感」を大切にしているからだと思う。といえば聞こえはいいが、やはり面倒だから塗らないのだ。

 シリンダーとキャブレターの点検をして安心したので、ゆっくりとミニトレさんの横に座り計画を練る。レストアの定義の一番最初にあげた「全部バラバラにする」この全部バラバラにするは、読んで字の如くである。フロントフォークに締め付けられているネジ一本からシートのネジまで全てにレンチやドライバーを合わせ回転させ分解すると意味する。バイクのレストアを夢見た13歳の自分に「楽しみだろ?」「楽しいだろ?」「ワクワクするだろ?」「ドキドキしろよ?」と話しかけた。しかし、帰ってきた言葉は「心配です」「自信がないです」「壊しちゃいそうです」だった。心配する13歳に「大丈夫今なら場所も時間も金もあるし、一番欲しかった経験もたくさん持ってる」そうなだめると、13歳は、おとなしく「作業をみて勉強するよ」と言ってガレージの隅で体操座りをした。

 つづく

文章力をつける目的で私の車やバイクとの付き合い方を小説風に書いています。読みにくい文章に耐え最後まで読んでくださり心より感謝いたします。

今後書き続ける決意を込めて掲載しました。

fukumomo3_Photoより

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