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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo6_com)です。
このブログでは、MD17Eを分解しながらシリンダーヘッドの分解を紹介しています。

XLR250BAJAのMD17Eエンジンのシリンダーヘッドの分解にチャレンジしようと考えています。どなたか注意点など教えていただけると幸いです。
以上のようなXLR250BAJAのMD17Eエンジンのシリンダーヘッドの分解するときの注意点などを、実際にMD17Eエンジンのシリンダーヘッドを分解した私がお答えします。
第2回:シリンダーヘッドの分解
前回のブログには、固着したボルトについて4つの心得を紹介しました。
- 【固着したボルトを外す4つの心得】
-
- 事前準備をしましょう
- 固定する台を作りましょう
- ショックドライバーを使いましょう
- サービスマニュアルとパーツリストを入手しましょう

何度も何度も失敗しているPhotoさんの熱い思いが伝わりますよ!
第2回は具体的に専用工具などを使ってシリンダーヘッドを分解していきます。しかしながら細かい説明はパーツリストとサービスマニュアルに任せますのでパーツリストとサービスマニュアルを用意してからお進みください。
6.カムシャフトを取り外しましょう
MD17Eのカムシャフトを取り外すには、カムチェーンテンショナーをバイアスプライヤーで引っ張り出すと2mmの穴が出現しますので、穴にピンを通して固定する必要があります。理由は、カムチェーンが外れないようにチェーンの横方向から常にテンションがかかっているからです。仮にこのカムチェーンテンショナーを固定しないで外したとしてもカムチェーンテンショナーがチェーンがたるんだだけ張り出しますので外れてきません。このことによりカムチェーンテンショナーをバイスプライヤーで引っ張り出して固定する必要があるのです。

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カムチェーンテンショナーの2mmに差し込むピンはどのようなものでも構いませんが、あまり柔らかい素材のものですとカムチェーンテンショナーの力に負けますので、ステンレス製の針金などがおすすめです。

カムチェンテンショナーにステンレス製の硬い針金を差し込んで固定したら余った針金でカムチェーンを固定しておきます。理由は、カムチェーンがクランクケースの中に落ちると引き上げられなくなるからです。例えばあなたがクランクケースも割る予定ならば落としても割れば引き出せます。しかしカムベアリングの交換やカムチェーンテンショナーなどの交換だけだとしたらカムチェーンをクランクケースに落としたことによりクランクケースを分解することにもなりかねません。したがってカムチェーンは慎重にクランクケースに落ちないように固定するのです。


うっかり!落ちしちゃいそうですね!メモしときます!
7.シリンダーブロックを取り外しましょう
シリンダーブロックの赤い矢印のボルトが難問です。理由は市販サイズのメガネレンチが入らないからです。

解決策として下の画像にようにしっかりとボルトとシリンダーの隙間に入るようにグラインダーで削りました。このことはサービスマニュアルにもパーツリストにも記載されていませんのでよく覚えておいてください。

さらに、シリンダーブロックのボルトを全て外してもシリンダーは簡単には外れません。理由はシリンダーとクランクケースの間のガスケットが固着しているからです。外し方はガスケットを想像しながらヒートガンを使い温めプラスチックハンマーで叩き分解します。このとき気をつけることはあまり強い力でシリンダーのフィンを叩くとフィンが割れたり変形しますので、ゆっくり時間をかけて叩くことです。それでもなお固着して剥がれない場合は、ワコーズ RP-L ラスぺネ 無臭性浸透潤滑剤をさらに吹き付け一晩待つぐらいの気持ちで分解するとよいでしょう。

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空冷エンジンの命がかけたらやだもんね!気をつけるです!
8.シリンダーヘッドを分解してみましょう

シリンダーヘッドを分解するには、バルブスプリングコンプレッサー が必要です。さらにシリンダーヘッドの部品点数は多く細かい部品などもありますので、外した場所ごとに印などをつけて保管してください。理由は分解した時と同じ場所に同じバルブを戻すことが大切だからです。仮に分解した時に忘れていて元の場所にバルブを戻せなかったとします。組むときに漏れがないか確認するのですがその際に漏れが発生する確率が増えます。このことにより外したバルブは同じ場所に戻すのです。なおバルブガイドやバルブなど全て交換するときは必要ありません。

クロスワーク バルブスプリングコンプレッサーセット/メンテナンス

あ!これ憧れてたやつ!バルブ挟むやつ!かっこいいやつですね!
まとめ
シリンダーヘッドを分解するときの心得は、以下の3つです。
- 【シリンダーを分解する3つの心得】
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- カムチェーンは慎重に扱い落ちないように固定する
- シリンダーブロックは強く叩きすぎるとフィンが欠けます
- 同じ場所に取り付けるため部品に番号をつけ保管する
シリンダーブロックは固着していることを前提に作業してください。さらにエキゾーストパイプ付近のボルトは少しでも違和感を感じたらしつこいぐらいにバーナーで熱を加えたりラスペネを吹き付けるなどをしてボルトからの反応を聞きながら作業してください。しつこくこのようなことを伝える理由は、シリンダーヘッドのボルトが万が一でも折れてしまたり途中で切れてしまったりすると、そのシリンダーヘッドは使い物にならなくなるからです。したがってシリンダーブロックの分解は固着していることを前提に作業して、少しでも違和感や不安を感じたら一呼吸いれてマニュアルとリストを読み直してください。きっとあなたの強い味方になってくれます。
これにて、第2回:「シリンダーヘッドの分解」はお開きとなります。

ありがとうございました。。◯
このブログが、あなたのガレージライフのお役に立てると幸いです。
最後まで読んで下さり心より感謝します。ありがとうございました。
fukumomo3_Photoより
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