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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo6_com)です。
ガレージキッチンの小さな窓から、ミニお嬢様のフロントグリルとヘッドライトがこちらを覗いている。
まるで「今日の予定は?」と問いかけるような顔をしているようで、思わず笑う。
ミニお嬢様――そう名付けたのは、ヤフオクの出品者がまるで執事のように彼女を扱っていたからだ。
シフト操作ひとつとっても、まるでお嬢様に靴を履かせるような丁寧さ。
その様子を見ていたら、「この子はミニお嬢様に違いない」と確信した。
ミニと私のガレージライフ

第二話:ビビビィときた運命の出会い
ガレージに入りガレージキッチンの小さな扉から見えるクラシックなミニを眺める。ヘッドライトとフロントグリルだけが見えている様子は、顔のように見えてとても愛嬌がある。私には車やバイクに名前をつける癖があり気に入った子には必ず名前をつける。今回「この子の名前は何にしょう」などと悩む隙間もなく浮かんだのは「ミニお嬢様」だった。お嬢様と名付けた由来はヤフオクの出品者がこの子のことをまるでお嬢様を扱うように運転していたことからだ。ギアを入れるときはゆっくりエンジンの回転数とギアの回転数を合わせるかのように慎重に「コツン」と入れていく様は、まるで執事がお嬢様に靴を履かせているようで、もちろんシフトダウンのときはもっと優しく執事がお嬢様のご機嫌を取りながら帽子をかぶせるように見えた。見た目はどこから見ても老いぼれた爺さんか婆さんなのだが何故か私には「お嬢様」にしかみえないのだからしょうがない。「よし、今日から君はミニお嬢様だ」とミニお嬢様のおでこをポンポンと叩きガレージキッチンのドアを閉めてハウスに入って翌日からの計画を練った。
クラシックミニを選択したことには当然だが理由がある。今からそれを説明する。欲しかった車の候補は、1.小さいこと2.古いこと(1970〜1980年代を希望)3.自分で直せること(直せると自信が持てること)だった。一番にあがったのは2ストジムニーである。昔整備屋に勤めていたときに一度触ったことがあり音と2スト独特のエンジン特性に興味があったからだ。この車はしばらく探していたがなかなか良いものと出会えなかった。二番目の候補はアウトビアンキだった。しかしひとときの血の迷いだったと気がつき忘れる。三番目の候補はHONDAのNコロ(N360)これは今でも気になる車両があるとチェックを入れている。四番目の候補はスバルの360で理由は単純、富士重工のラビット301を所有しているから並べて飾ったら可愛いだろうと感じたからだ。そこでクラシックミニを選択した理由に戻るとする。実はミニお嬢様には内緒なのだが、候補にクラシックミニは一度も上がったことがないのだ。それでは何故?今これを書いている後ろにミニお嬢様が鎮座しているのか?
ミニお嬢様が今この後ろに鎮座している最大の理由は、松田聖子が結婚記者会見のときに言った「ビビビィっときた」これだ。ある日ホンダのN360をヤフオクで検索している。検索の中の文字は「N360 HONDA」だったと思う。しかし検索結果の一番に上がったのは、今私の後ろに鎮座しているミニお嬢様だったのだ。その古い車になぜか「ビビッ」っと感じ、気になったので内容を読み画像をめくる。説明を読むたび出品者の気持ちが伝わる。いつの間にかドキドキしながらアーモンドグリーンのクラシックミニに目が釘付けだった。最初の「ビビィ」が「ビビビィ」に変換された瞬間だ。そこからクラシックミニの勉強が始まった。ネットからの情報は当然拾えるだけ拾い書物とビデオ(VHS)も数本仕入れて何度も見る。3ヶ月の集中クラシックミニの勉強会も終わりを告げるころ、「もう売れただろうな」と思いながらチェックしていたヤフオクのアーモンドグリーンのクラシックミニを開いた。するとそこには私をドキドキさせたアーモンドグリーンのクラシックミニが待っていてくれたのだ。何一つの迷いもなく出品者にメールを送り現車確認のためそちらに伺いたいとメールした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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