蘇るミニトレ|焼けたピストンと38年ぶりの全バラ整備記録

蘇るミニトレ|焼けたピストンと38年ぶりの全バラ整備記録 GT50
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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo6_com)です。

ピストンの破片が見つからない。

ミニトレの腰から下を分解して取り出すしかない。

「ついでにベアリングも交換だな」ってオーバーホール決定。

今回は、2021年、ミニトレのエンジンを一から組み直した記録を振り返る。

焼けたピストンと38年ぶりの全バラ整備記録

「どうせならキレイにしましょう」ってことで

ミニトレのシリンダーヘッド

純正のシリンダーヘッドのプラグホールにマスキングをしてサンドブラスト。

これで、圧縮圧力は下がる。

クランクケースセパレーターで割る

その前にサービスマニュアルを熟読。

左側に中身が入っていて、右側が蓋。

意外と「思い込んでいる」ことがあるので注意。

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クランクセパレーターを使いクランクを外して

ミニトレの中身

灯油でキレイに流し洗い。

そして、猫の毛がつかないように保管。

ヒートガンでクランクケースを熱すると

分解されたクランクケース

「すこっ」って抜ける。

ダメな時は、ベアリングプーラーで引き抜く。

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オイルストーンをエンジンオイルに漬け込んでから

角が丸くならないように水平に「しゃかしゃか」移動させて面を出す。

これ楽しいけど『やりすぎ注意』。

新しいベアリングをヒートガンとベアリングドライバーで圧入

クランクシャフトは、お尻を叩いて『入れちゃダメ』

手を引っ張って正規の位置へ。

画像は、「自作の嵌入(かんにゅう)工具」

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ベアリングは、ヒートガンで炙ると「すこん」って入る。

だけど、オイルシールは傷がつくと困るのでシールドライバーを使う。

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左側にギアを全部入れて

ギアの収まったクランクケース

あったものをあった場所へもどす。

👆これテストに出るけどすぐに忘れる。

そして、接着面をアルコールなどで油分を除去する。

乾いたら、指先で液体ガスケットを薄く塗って、「大丈夫」と唱えながら閉じる。

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👆2025年まで、ずっと使ってるけどオイルや圧縮の漏れ無し。

オイルシール・ベアリングなどの交換終了

チェンジは、サービスマニュアルを読みながら「ガチャガチャ」やる。

そして、あったものはあった場所に戻して蓋をする。

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👆説明書なしでプラモデルを作れる人でも必要。

また楽しい「しゃかしゃか」

だけど、やりすぎ注意。

ガスケットは、キレイに取れたので再利用。(ケチ)

2021年2月:AIRSALのインスタにダイレクメールで日本での再販をお願いする。

さらに、楽天やヤフーショップなどにも再販を願うメールを送ること数ヶ月後。

楽天とヤフーショップで再販される。

これは、学研のおばちゃんが一年分の付録を届けてくれたぐらい嬉しかった。

しかし、2025年6月3日現在:楽天・ヤフーショップ・在庫無し。

さらに、ヤフオク・メルカリその他のオークションにも無し。

新しいピストンの角を優しく取る。

AIRSALの新しいピストン

そして、矢印の前後の面を優しく削る。

これは、『おまじない』なのでやってもやらなくてもいい。

規定値通りに組み付けて

圧縮圧力を測るミニトレ

圧縮圧力を測ると『10.7kg』

インテークの接合部には液体ガスケットを薄く塗り組み立て。

エキゾーストも液体パッキンで入口から出口まで穴のないように組んだ。

そして、2次エアー対策で、VM20のゴムキャップを取り付けた。(モノタロウ)

  • ナット・シリンダーホールディング:締め付けトルク
    • 50cc=0.8~1.2kg
    • 80cc=1.3~1.7kg
    • 注意:一度でも基準よりも高いトルクでナットを締めたスタッドボルトは、ネジが伸びているので切れる可能性が高い。

ミニトレエンジンオーバーホール:場所:部品番号:サイズ:代替え部品番号:リンク先

規定値でナット締めてスタッドボルトが切れたことがある。

それ以来、ボルトのトルク管理はもちろん、中古のボルトには手を出さなくなった。

つづく…


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

fukumomo3_photo

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