「ラビットと私のクラシックライフ」第三話:お饅頭とウインカーと握手と

「ラビットと私のクラシックライフ」第三話:お饅頭とウインカーと握手と 「ラビットと私のクラシックライフ」
[PR] 当サイトはアフィリエイト広告による収益を得ています。

こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo6_com)です。

この日は、「おまけ」がたくさんだった。

値切らずに購入ボタンを押したのが良かったのか?

出品者との会話は盛り上がり、和菓子屋の看板ウサギにも会えた。

このエッセイは、ラビットS301BHをオークションで購入した2019年10月のお話。

「ラビットと私のクラシックライフ」

ガレージハウスのウサギ

第三話:お饅頭とウインカーと握手と

 値切ることなく購入ボタンを押したことが良かったのかどうかはわからないけど、自宅にあるもう一羽のウサギもみてみたいって話で盛り上がる。早速、出品者がウサギに乗って前を走る。その後ろをトコトコついていく犬と私。犬に話しかける。「ウサギくるから仲良くしてね?」って言ってもどうせタイヤに「ちっこ」するんだろうけど、とりあえず。

到着した先は、大きなお屋敷の駐車場。和菓子屋を昔からやっているようで、看板ウサギとして入口の前にもう一台ウサギが可愛く座っている。興味津々に眺めているとバッテリーにコードがつながっていた。聞いたところ、滅多に乗らないからバッテリー上がりを防ぐために『フロート充電』をしているとのことだった。「なるほど」とお金では買えない知識をおまけでもらう。

 話が盛り上がりそのまま和菓子作りの見学までしそうだったので、話を切り上げてウサギを軽バンの荷台に乗せる。ラッシングベルトでウサギを固定していたら出品者が家に戻って何やら取ってきたようで、「これ使って」と手渡してくれた。なんと、予備のウインカーレンズのセットだった。一瞬出品者に恋をしそうになったが顔を見てやめた。でも、すごく嬉しかったので、右手を差し出して強く握手をした。ウサギ好き繋がりを感じた瞬間だ。そして、よくよく袋の中を見てみるとウインカーの下に、お土産で和菓子のお饅頭が入っているではないか、ウインカーが嬉しすぎて見えなかったが気がついて良かった。そして、深くお礼をして、和菓子屋を後にする。

 帰り道の運転は、優しい。峠のカーブで犬が踊ることもなく、ラッシングが気になるので、時々止まる。犬は「いつも止まらないのにどうした?」といった顔でこっちを見てトイレは行かない。いけばいいのに。快調にAmazonミュージックから流れるテイラーの歌声に合わせてハンドルを回してトンネルを抜ける。冬なら雪景色だが、さすがに十月は降ってないので抜けても晴天なのが嬉しい。国道を避けて、いつもバイクで走る農道を農耕車の邪魔にならないように走る。バックミラーでチラチラとウサギの様子を見る。元気そうだ。帰ったらすぐに名義変更してこの道を走ると約束。ウサギはまだ慣れていないのか無言である。あと少し、二つ目の峠を抜けて三つ目の峠を越え橋を渡れば我がガレージハウスだ。

つづく

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

fukumomo3_photo

コメント