[PR] 当サイトはアフィリエイト広告による収益を得ています。
こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo6_com)です。
ラビットS301BH、1965年式。
ツーストの音に恋してから数時間後。
ミニお嬢様の横に並べたら、「超かわいい〜!」
このエッセイは、ラビットS301BHをオークションで購入した2019年10月のお話。
「ラビットと私のクラシックライフ」

第四話:ウサギがハウスにやってきた日
ガレージハウスに帰って、早速ミニお嬢様を動かしてウサギと並べてみる。「やだ〜かわいい〜!」ってまるで16歳の少女のような反応に犬が怖がる。一眼レフを持ってきて一人撮影会が開催される。夕方の西から照らす優しい太陽を待つ。狙ってシャッタを切る。納得いかないので、ウサギのエンジンをかけてライトを点灯。「うわ〜かわいい!」撮影会は是好調に進むが、犬が飽きてきたようなので、終了。
ウサギには、ミニお嬢様にちょっとどいてもらい、ガレージではなく「ハウス」に入ってもらう。ミニお嬢様は、「ちょっと新入りのくせにハウス?」って顔をしている。しかたがない新入りだけど年齢は1965年生まれの54歳で私より年上なので丁重に扱う。(2025年の今は、還暦)ハウスに入れてゆっくりとウサギと話をする。サイドカバーを外してエンジンを眺める。そう、現車確認の時滅多に相手が開けない限り車やバイクに手を触れないのだ。なのでこの時はじめてエンジンをみた。「いやん」と可愛くなっちゃうぐらい状態が良い。まだ耳は衰えてなかったってこと。しかし、細かいところは「良いヤレ感」を通り越してボロになっている箇所もあるので、楽しみは残っている。
浮かれているので、ハウスでセルを回してエンジンを掛ける。セル一発始動である。「さすがもと和菓子屋のウサギだね!」とわけのわからない褒め言葉でウサギを撫ぜる。そういえば昼から何も食べていないので、お土産にもらった和菓子に脳が反応して、視界に入った瞬間信号を送った。「あ!和菓子食お〜」丁寧に包みを開けて銘菓の箱を開ける。「ちょっとこれ高いよね?」って香りと作りと色と入っている数で感じた。感謝しながら今日一日を振り返りながらウサギと食べる。中身は食べれないので、犬には「饅頭の皮」だけお裾分け。
足回りを眺める。出品者が言っていた「このタイヤ当時もの」が嬉しいけど交換しないと危ない。でも、取り替えたら飾るんだろうなってまた、整理整頓の神様に叱られそう。リンク部分のグリスアップ用のニップルが嬉しい。嬉しかったのでグリスアップしてみる。反対側からそれほど古くないグリスが「にゅるり」と出てきた。可愛がられていた証拠のグリスだ。放置されていたニップルは詰まっているか、グリスを入れても反対から出ない。分解清掃してからグリスを入れることとなる。
可愛がられていたバイクや車からは、愛が滲み出る。機械なのだが、鉄は元々、宇宙のどこかで爆発した大きな星の中で生まれたものだったことを考えると、感情がないとは言い切れない。人類は、なんでもかんでも研究してわかったような顔をしているが、「愛」には勝てないし「愛」がないと生きていけない。だから、ウサギやミニお嬢様や犬や猫と暮らしているんだと信じてる。
つづく
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
fukumomo3_photo
コメント