このブログでは、古いバイクを買うときに気をつけて欲しい10の心得を紹介しています。
TL125バイアルスというHONDAのバイクに興味があります。しかし、壊れたときなどのことを考えると不安になり購入に踏み切れないでいます。
以上のような古いバイクの購入に踏み切れないでいる方のお悩みに、数々の古いバイクを購入している私がお答えします。
古いバイクを購入して大丈夫なのか?
結論を先に書かせていただくと古いバイクを購入しても大丈夫です。
理由は、古いバイクは直せるからです。
例えばあなたが、最新型のノートパソコンの中古を購入したとします。するとしばらくしてSSDが壊れました。最新型ですがメーカー保証は数日前に切れているので修理依頼はできません。しかし、このブログを読みに来てくださっているあなたなら必ず、「SSDなら分解して取り替えればいいじゃん」と思い分解を試みますよね?しかしながら最新型のノートパソコンは分解を拒否しています。さらにはSSDが基盤に張り付いている場合もあります。それに対し古いバイクは違います。分解しようと思えばボルト一本一本のパーツまで分解可能な作りとなっています。したがって全て分解できるということは直せるということなのです。このことにより直せるということは、古いバイクを購入しても大丈夫となります。
このブログを読みにきてくださっているあなたなら、間違いなく自分で分解して直しながら乗り続けたいと決意してからの購入かと思いますが、なかには初めて古いバイクを購入するといったかたもおられると思います。そのような方のため購入前の参考になればと、私が古いバイクを購入した時に感じた心得をスマホで紹介せせていただきます。
スマホで見る:古いバイクを買う10の心得
このブログの中でいっている古いバイクとは、30年以上前ってことにしといてね!
【古いバイクを買う10の心得】の補足説明
お忙しい方のためにスマホで簡単に説明させていただきましたが、ここからは、スマホの中で詳しく書けなかったことを説明していきます。
長くなると思うんだ・・・時間のある時でいいよ〜
1.必ず壊れます
古いバイクは必ず壊れます。理由は、バイクは金属パーツの集合体だからです。例えばあなたが、古いノートパソコンをヤフオクで購入したとします。ところが三回起動するとSSDが壊れ起動しなくなりました。出品者に壊れましたと連絡をしますか?するしないはあなたの自由ですが、私はしません。なぜならば三回は起動したのです。さらには購入してデータを入れていない状態でSSDが壊れてくれたのです。このことによりデータを移行するまえにSSDを新しいものと交換することもできました。SSDやHDDは、ある程度寿命の予測はできますが、いつ壊れるかなど誰にもわからないのです。したがって古いバイクを購入するということは、たとえ実働として購入したとしても突然壊れるかもしれないという覚悟が必要だということです。さらには、購入した翌日に壊れたとしても「私のところに来たから安心して壊れたんだ〜」といった能天気な思い込みも必要です。
2.錆びてます
古いバイクは必ず錆びています。理由は、バイクが鉄やアルミで作られているからです。例えば、あなたがとても錆びている古いバイクを購入したとします。フレームの溶接部分の錆を削り色を塗りました。さらにはフロントとリアのアルミが腐食していたので研磨剤を使いきれいに磨き上げました。また、クランクケースカバーも何度も何度も研磨剤を手袋につけて手で磨きました。研磨したカバーに顔が映るほどにです。少し下がって古いバイクを眺め「にやり」としますよね?これが古いバイクと付き合う心得の一つだと私は思ってます。しかしながら、あたたがどうしても錆びているバイクが嫌と感じるのならば、専門業者がフルレストアしたバイクの購入をおすすめします。
3.中も錆びています
古いバイクは燃料タンクの中など様々な見えない場所も錆びています。理由は、先にも書かせていただきましたがバイクは鉄やアルミで作られているからです。その中でも一番気になるのは燃料タンクだと思います。しかし、赤く錆びていてもタンククリーナーなどできれいにでき、その作業も先に書いたクランクケースカバーを磨くことと同様に、きれいになったタンクの中に「にやり」と微笑んだあなたの顔が映ります。このことから、錆びているタンクの錆除去が面倒な方は、購入のとき燃料タンクの錆の確認をすることが大切です。しかし、錆びていてもきれいにすることを楽しみたいのであれば錆びたタンクもありです。
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4.固着しています
古いバイクの可動部分は固着しています。理由は、古いバイクは毎日乗ってもらえているバイクはまれであり、ほとんどは数年間さらには数十年間ガレージに眠っていたバイクもあるからです。そしてなかには、雨ざらしで保管されていたバイクもあります。このようなバイクの可動部分は確実に固着しています。このことから古いバイクの可動部分は固着していると考えて購入することです。しかしながら雨ざらしで錆だらけのバイクをきれいにして動くようにした時の感動と喜びはなにものにも変えがたいと付け加えておきます。
5.中身は見えません
古いバイクの中身は見えません。理由は、エンジンはカバーで覆われ、フレームの中はファイバースコープなどを使わないと見ることができないからです。しかしながら購入のときにファイバースコープをバイクのフレームに差し込んで確認することもなかなかできません。そのようなときの確認方法として、フレームの溶接部分やボルトの穴の周辺を見るといった方法がります。エンジンに関しては始動可能ならば音と排気の匂いなどで判断できます。暖気後もオイルを燃やしていれば当然オイルの燃える匂いがしますし、可動部分が劣化していればかなりうるさい不自然な機械音がします。このことを踏まえ複合的に判断することが大切です
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6.部品はありません
古いバイクの部品はありません。理由は、どの国産メーカーも純正部品を販売している期間は生産終了から10年であり在庫がなくなり次第メーカーからは購入できなくなるからです。このことから生産開始から30年以上経過した古いバイクの部品はないのです。しかし安心してくださいヤフオクなどのオークションで販売しているので根気よく探せば見つかります。さらには日本のバイクは世界中で人気なので消耗部品は様々なところで購入可能となっています。このことにより古いバイクの部品はメーカーからの提供こそありませんが、根気よく時間をかけて探せば、あなたと同じ考えで、あなたと同じ悩みを抱えた、古いバイクを楽しんでいる方々からの助けを得ることができます。
7.説明書はありません
古いバイクの説明書はありません。理由は、サービスマニュアルやパーツリストなどはあるにはあるのですが、ない場合もあるので無いと思って購入することです。しかし、今ではネットで様々な情報が手に入ります。このことにより「バイアルス 配線図」などと検索すればある程度探し当てることができ修理を進めることができますので安心ください。しかしながら、サービスマニュアルとパーツリストを先に探し購入してから古いバイクの購入をするといった案もあると覚えておいてください。
8.配線は劣化しています
古いバイクの配線は劣化しています。理由は、ほとんどの古いバイクのメインハーネスは交換されていないからです。例えばあなたが古いバイクを購入しました。しかし天候や湿度も変わらないのにアイドリングの良いときと悪いときがあるといった悩みを感じたとします。キャブレターを調整してフェイルターを掃除しましたがダメです。さらに二次エアーを疑いましたが吸っていません。思い切ってコイルを交換しましたが症状は消えません。全てやれることをやってもアイドリングは安定しませんでした。古いバイクによくある盲点なのですが、このような症状にはメインハーネスの疑いもあるのです。バッテリーからのアースを一本増やしただけで解決することもあり、全ての配線を確認すると断線ギリギリで繋がっていたなんてこともあります。購入のときにはわからないことですが、このようなこともあると覚えておいてください。
9.シートは硬化しています
古いバイクのシートは硬化しています。一度でも張り替えをしたことのある古いバイクなのならば良いのでしょうが30年以上も同じシートならば間違いなく硬化しています。あなたがビンテージのバイクを飾る目的で購入するのであれば新車当時のシートは魅力的なので画像で確認して破れていなければ購入してください。しかしながら、あなたがこれから先乗ることを目的として古いバイクを購入するのであればシートは硬化していて、座った瞬間に破れる可能性もあると頭に入れ、張り替えも視野に入れておくことです。
10.ゴムは劣化しています
古いバイクのゴム系の部品やプラ部品は劣化しています。燃料タンクを支える防振ゴムなどは一度も交換していなければ必ず硬化していて最悪の場合は無くなっているかもしれません。燃料パイプもゴム系でありオイルシールなどもゴム系の部品となりますので、劣化していればオイルは漏れ、燃料も漏れだします。例えばあなたが古いバイクの燃料パイプの劣化を確認しないでツーリングに出かけたとします。気持ちよく峠を走り目的地周辺に到着したときにふとガソリンの匂いが漂いました。びっくりして燃料タンクの下をみるとガソリンが燃料パイプからじわりじわりと漏れているのです。あわてて燃料コックをオフに切り替えると漏れは止まりました。しかし心配なので燃料パイプ確認しました。すると少し触っただけでちぎれてしましました。あなたと冒頭に書きましたが、これは私の失敗談です。このときはたまたま失敗で済んでいるのでよかったのですが、最悪の場合は炎上します。このことからも古いバイクのゴム系は劣化していることを大前提に購入し、適切な整備をすることが大切だということです。
Photoさんタバコ吸わないからいいけど・・・タバコ吸ってたら漫画みたいになってたよね!って!笑えないから!古いバイクの燃料パイプは要確認だよ!
まとめ
- 【古いバイクを買う10の心得】
-
- 必ず壊れます
- 錆びてます
- 中も錆びています
- 固着しています
- 中身は見えません
- 部品はありません
- 説明書はありません
- 配線は劣化しています
- シートは硬化しています
- ゴムは劣化しています
古いバイクを購入するということは、壊れるということや故障するということを覚悟することです。例えばあなたが、10の心得を読んでも古いバイクを購入したいといった熱が冷めないようであれば、購入したのち古いバイクとの長い付き合いが待っていることでしょう。しかしながら読んで、少しでも不安を感じた方は、今一度考え直しても良いかもしれません。なぜならば古いバイクと付き合うということは、老人を介護することに似ているからです。例えばあなたが、一人の老人を家に招き入れたとします。調子の悪いところを病院に連れて行き健康状態を良好に保ち、天気の良い日には共に散歩に出かけ、わがままを言ったときには、自分の時間を割いて話を聞いてあげる。このような余裕があなたにありますか?ときにはお漏らしをしてしまうこともあります。散歩の途中わがままを言ってその場所から動かなくなる日もあります。それでもあなたは最後までこの老人を介護して共に生きることができますか?できないのあれば諦めてください。しかし覚悟が決まったのであれば共に暮らしてください。必ず古いバイクは、あなたの人生を豊にしてくれます。
Photoさんは、老老介護だよね・・・
ありがとうございました。。◯
このブログが、あなたのガレージライフのお役に立てると幸いです。
最後まで読んで下さり心より感謝します。ありがとうございました。
おまけエッセイ 第一話【あのときのお前と今の俺】
ヤフオクで古いバイクを探す。探す理由は、昔乗ってたバイクが今現在どのような状態で世の中を生きているのか気になったからだ。「TL125 バイアルス」と検索する。数台のTL125バイアルスが検索に上ったが「あのときのお前」ではなかった。それから毎日ヤフオクだけではなく中古バイクの検索サイトまで手当たり次第に「あのときのお前」を探す。しかし「あのときのお前」はみつからない。似たような奴はいるのだがあの時の緑色で細身のお前が見つからないのだ。数ヶ月たった頃だろうかヤフオクに「あのときのお前」とは肌色も違うし生まれた年も違う「あのときのお前に似た奴」が新着で登場した。さっそく説明文を読むと説明に「不動バイク・書類あり・錆多し」との記載があった。ヤフオクなどで不動バイクと記載するのは出品者の逃げ道なので実際のところ動くか動かないかなどわかったものではない。ジャンクと記載されたパソコン機器と似ている。気になったので画像を細かく拡大して見てみた。「ビビィ」っと私の左肩に何かが走る。ちなみにヤフオクなどでバイクなどを購入する時に私が気を付けていることは、画像が全方向から撮影されているかである。動画ががあれば尚良い。
「ビビィ」っときたら即行動である。出品者に「はじめまして、fukumomo3_Photoです。出品されているTL125バイアルスを現車確認したいと思っております。現車確認できるのであれば都合の良い日時と時間帯を教えていただけないでしょうか?」とを送る。翌日「週末の午前中ならいつでも良いですよ!」とうれしいメールが届いた。「では!今週末の午前中に参りますのでよろしくお願いします!」と返信する。さっそく軽バンの荷台から荷物をすべておろす。買う気満々の準備万端である。週の初めにメールのやり取りをしたので週末までまだ日があった。「あのときのお前に似た奴」の画像を何度も何度も見る。この時点で交換する部品や錆の状態など想像できる部分はすべて想像する。「あのときのお前」とは肌色も違うし年も少しだけ若いが「あのときのお前に似た奴」が次第に「あのときのお前」に見えてくるから不思議だ。そのような毎日を過ごしているとあっという間に週末が来た。
小さくて細いが軽バンの荷台に積載できるかわからなかったので、フロントタイヤを外せるだけの道具を積んで出発だ。新潟から神奈川まで全線高速を使いターボも付いていない軽バンのアクセルをなるべく床まで踏まないよう「あのときのお前に似た奴」に会えるワクワクを制御しながら走る。小田原の峠ですれ違うバイクに手を振りながらひたすら走るとメールで教えてくれていた建物が見えてきた。近づくにつれて何台ものバイクが所狭しと放置されている。少しだけ不安を感じたが「あのときのお前に似た奴」に会える感情がそれを消す。到着すると目の前に「あのときのお前に似た奴」が点滴されているではないか、それもエンジンが始動されていてアイドリングしているのだ。嬉しい反面自分で不動だったバイクのエンジンを初始動させたかったので少しだけ残念に感じた。しかし「あのときのお前に似た奴」が目の前にいるのだ。まずは出品者に挨拶をして触って良いかと確認する。許可が降りたので、そっと手を握る。すると「ビビィ」が「ビビビィ」に変わりさらには「グググゥ」っと腹の底からワクワクなのかドキドキなのかわからない興奮が湧き上がる。「あのときのお前に似た奴」が「あの時のお前」に変わった瞬間だ。
「今日連れて帰っていいですか?」と出品者に聞くと「書類もありますし大丈夫ですよ!」と良い返事がもらえたので、迷うことなくヤフオクの即決ボタンをタップした。「あのときのお前」を軽バンの荷台に乗せる。乗らなければフロントタイヤを外すつもりだったがギリギリ乗ってくれた。終始ニヤニヤしながらフロントサスペンションを沈ませラッシングで「あのときのお前」を固定する。そりゃそうだ「あのときのお前」に再会したのだから今の私は「今の俺」ではなく「あの時の俺」だからだ。「あの時の俺」は16歳なので、この場面をニヤニヤしないで冷静に作業ができるわけがない。そう「あのときのお前」が私を少年に戻してくれた瞬間だ。なんとかフロントタイヤを外すこともなく「あのときのお前」が荷台に乗ってくれたので、出品者にお礼の挨拶をして出発した。
信号待ちのたび後ろをみて「あのときのお前」を確認する。なんど見ても「あのときのお前」は「あのときのお前」のままそこにいるのだが、心が16歳に戻っているので何度も何度も振り向きニヤニヤする。高速道路で振り向いてニヤニヤするのは危険なのでバックミラーを「あのときのお前」に合わせてミラー越しにニヤニヤしながら走る。行きは遠く感じた新潟から神奈川の道のりも、帰り道は「あのときのお前」と話をしながらだったのでとても早く感じた。楽しい時間はあっという間に過ぎ「あのときのお前」がこれから暮らすガレージに到着である。倒さないように慎重に「あのときのお前」を軽バンからおろす。ガレージハウス前に止めて眺める。半日ずっとニヤニヤしているので少しだけ頬が痛い。「あの時のお前」の細かいところを見る。楽しめそうなタンクの錆、オイル滲み、前足の不調などなどが発見できたので、嬉しくてさらに頬が痛くなる。点検整備は今後の楽しみにして、「あのときのお前」より先にガレージに住んでいる「ウサギ」の横に並んでもらう。ニヤニヤしながら「あのときのお前」のタンクをポンポンと叩く。まだまだ話したいことはあったが55歳の私に戻りガレージハウスに入った。
文章力をつける目的で私の車やバイクとの付き合い方を小説風に書いています。読みにくい文章に耐え最後まで読んでくださり心より感謝いたします。
今後書き続ける決意を込めて掲載しました。
fukumomo3_Photoより
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