再会のバイアルス

再会のバイアルス|あの時の相棒ともう一度 再会のバイアルス

再会のバイアルス|あの時の相棒ともう一度

「お前、まだ走れるか?」

40年以上前に出会い、共に泥まみれになった相棒、TL125バイアルス。

小さなエンジンながら、どこへでも連れて行ってくれる頼もしいバイクだった。

しかし、いつしか姿を消し、思い出の中だけの存在。

それから数十年。

ふとしたきっかけで、あの時のバイアルスを探し始めた。

ヤフオクを巡り、中古バイク店を訪ね、ついに「再会」の瞬間が訪れる。

このカテゴリーでは、昔の記憶とともに蘇るバイアルスとの物語を綴る。

レストア、カスタム、そして新たな冒険へ。

あの時と同じ風を感じながら、バイアルスと共に走り出す。

TL125 K2

「再会のバイアルス|TL125と私の物語」第一話:ヤフオクの向こうにいた『あの時のお前』

ヤフオクを開き、検索欄に「TL125 バイアルス」と打ち込む。そこに現れたのは、数台のバイアルス。しかし、どれも「あの時のお前」ではなかった。あの細身のフレーム、緑色のタンク、16歳の俺が跨っていたバイクと同じものは見つからない。それでも毎日ヤフオクをチェックし続けた。中古バイクの検索サイトも片っ端から漁った。それから数ヶ月、ついに「あの時のお前に似た奴」が現れた。