蘇るミニトレ

蘇るミニトレ|あの時の俺と、今の俺と 蘇るミニトレ

蘇るミニトレ|あの時の俺と、今の俺と

「一番最初に乗ったバイクってなんだったろう?」

バイアルスを眺めながら、そんなことを考えた。

記憶のタンスをひっくり返しながら辿り着いたのは、 YAMAHAGT50ミニトレ。

解体屋の片隅で出会い、無我夢中で修理して乗り回した あの時の相棒だ。

それから40年以上が経ち、俺はまたミニトレと再会することになった。

ただし、それは「当時のアイツ」ではなく、「あの時のアイツにそっくりなヤツ」だった。

このカテゴリーでは、ミニトレの再生の記録を綴る。

エンジンを開け、キャブを洗い、サビを落としながら、40年前の記憶と対話する時間。

かつての俺と、今の俺が、一つのバイクを通じて再びつながる。

蘇るミニトレと、俺のレストアライフ。

GT50

「蘇るミニトレ|GT50と私のレストア物語」第二話:エンジンを開けたら、40年前の記憶が蘇った

ミニトレさんの心臓部に手を入れる時がきた。工具を片手に作業するたび、40年前の記憶がフラッシュバックする。ミニバイクレースに夢中だったあの頃、ガラス面に耐水ペーパーを敷いてシリンダーヘッドを削り、ポート研磨で手を血まみれにしながらも磨き続けた日々。あの時の自分と、今の自分が交差する。13歳の自分に「楽しみだろ?」と問いかけると、返ってきたのは「心配です」「自信がないです」「壊しちゃいそうです」だった。
GT50

「蘇るミニトレ|GT50と私のレストア物語」第一話:記憶タンスの奥に眠っていたバイク

ガレージでバイアルスを眺めていた時、ふと「一番最初に乗ったバイクって何だったろう?」と考えた。頭に浮かんだのはヤマハのパッソル。だが、違和感があった。記憶を掘り返すうちに、解体屋で見つけたスクラップ寸前のミニトレが蘇る。「ああ、あれが最初だった!」記憶のタンスの裏で長年眠っていたミニトレが、亀のミイラとともに目を覚ましたのだ。