同い年のカブ

同い年のカブ|1969年生まれの相棒と共に 同い年のカブ

同い年のカブ|1969年生まれの相棒と共に

「俺と同い年のバイクって、どんな顔してるんだろう?」

長年連れ添ったバイクを眺めながら、ふとそんな疑問が浮かんだ。

自分が生まれた1969年に、この世に生まれたバイク。

同じ時を生き、半世紀以上の歴史を刻んできた一台が、今どこかで眠っているはずだ。

探し続けた末に出会ったのは、やれ感たっぷりのHONDA C70(行灯カブ)。

ボロボロで、錆びていて、エンジンすらかからない。

それでも、そこには確かに 「生きてきた証」 が刻まれていた。

このカテゴリーでは、「同い年のカブ」と共に歩む再生の記録を綴る。

レストア、メンテナンス、そして再び走り出す日まで。

生まれ年のバイクと、今の俺が、どこまで走れるのか…

C70

「同い年のカブ|C70と私の再生記録」第一話:朽ち果てた”同い年”をガレージに迎えて

長年勤めた運送業界を離れ、個人事業主と主夫をスタートさせた冬の終わり。ガレージに並ぶ古いバイクたちを眺めながら、ふと気づいた。「同い年のバイク、うちにはないよな?」バイクの誕生年を改めて調べる。最古は1965年生まれのラビットS310、次に1972年のミニトレ。しかし、1969年のバイクはなかった。自分と同じ1969年に生まれたバイクと今を共に生きる…そんな考えが浮かぶと、もうどうにも止まらない。